脂肪を燃焼させて痩せたいけど何を食べればいいのかわからない、そんな方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は脂肪燃焼に効果のある食べ物と飲み物を紹介していきます。
効率よく脂肪を燃焼させたい、最近瘦せにくいと感じている方はぜひ参考にしてください。
脂肪燃焼に効果のある食べ物
ここでは脂肪燃焼に効果のある食べ物を紹介していきます。
効率よく脂肪を燃焼させたい、食事制限をしているけど痩せないそんな方はぜひ参考にしてください。
脂肪燃焼に効果のある肉類
食材 | 成分 |
---|---|
牛肉 | L-カルニチン/コエンザイムQ10/α-リポ酸 |
ラム肉 | L-カルニチン |
鶏肉 | L-カルニチン/コエンザイムQ10 |
豚肉 | L-カルニチン/ビタミンB2/コエンザイムQ10/α-リポ酸 |
脂肪燃焼に効果的な肉類には牛肉やラム肉、豚肉、鶏肉があり、これらの食材には脂肪燃焼効果が期待できる成分が含まれています。
その代表的なものが「L-カルニチン」です。
L-カルニチンはアミノ酸の一種で、エネルギー変換を行うミトコンドリアに脂肪酸を運ぶ働きがあり、これによって脂肪燃焼を促す効果が期待できます。
ただし、L-カルニチンは運動によってエネルギー消費が行われたときに効果的と考えられているので、L-カルニチンの摂取に加えて筋トレなどの運動を行うことも大切です。
その他にも肉類にはコエンザイムQ10やα-リポ酸、ビタミンB2などの成分が含まれているものもあります。
こららの成分は糖質や脂質のエネルギー代謝に関与していることから、脂肪燃焼を効果的に行えると考えられています。
脂肪燃焼に効果のある魚類
食材 | 成分 |
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サバ | DHA/EPA/コエンザイムQ10 |
イワシ | DHA/EPA/コエンザイムQ10 |
アジ | DHA/EPA/コエンザイムQ10 |
脂肪燃焼に効果的な魚類は、サバ、イワシ、アジなどの青魚です。
青魚にはエネルギー代謝に関与するコエンザイムQ10に加え、n-3系脂肪酸であるDHAやEPAが含まれています。
DHAとEPAを摂取することで神経伝達物質であるノルアドレナリンが分泌されて交感神経が活性化されます。
これによって脂肪細胞の褐色化が引き起こされ、褐色様脂肪細胞(ベージュ脂肪細胞)が増加することで脂肪燃焼が促進されるといわれています。
脂肪燃焼に効果のある野菜類
食材 | 成分 |
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トマト | 13-oxo-ODA/α-リポ酸 |
ブロッコリー | α-リポ酸 |
ほうれん草 | α-リポ酸 |
玉ねぎ | ケセルチン |
人参 | α-リポ酸 |
ピーマン | カプシエイト |
唐辛子 | カプサイシン |
しょうが | ジンゲロール |
脂肪燃焼に効果のある野菜類はトマトや玉ねぎ、ピーマン、唐辛子などがあり、種類によって様々な脂肪燃焼効果が期待できる成分が含まれています。
トマトに含まれている13-oxo-ODAというリノール酸の一種は、マウスのエサに混ぜて実験を行ったところ、4週間で血中の中性脂肪量が約30%減少しているという結果が出ており、脂肪燃焼効果が期待できます。
また、唐辛子に含まれるカプサイシンには交感神経を刺激することでアドレナリンの分泌を促す働きがあり、脂肪分解酵素であるホルモン感受性リパーゼの働きを活性化させることで脂肪燃焼を促進させる効果が示唆されています。
その他にも、玉ねぎに含まれるケセルチンには脂肪分解酵素の活性化による脂肪燃焼を促進、ピーマンに含まれるカプシエイトには交感神経活性化による脂肪燃焼を促進、しょうがに含まれるジンゲロールには血流改善による代謝の向上が脂肪燃焼を促進すると考えられています。
脂肪燃焼に効果のある果物類
食材 | 成分 |
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グレープフルーツ | ヌートカトン/リモネン |
りんご | プロシアニジン |
アボカド | L-カルニチン |
脂肪燃焼に効果のある果物類はグレープフルーツ、りんご、アボカドです。
野菜類同様に果物類も種類によって様々な脂肪燃焼効果が期待できる成分が含まれており、ヌートカトンやリモネン、プロシアニジンなどがあります。
グレープフルーツに含まれる香り成分であるヌートカトンには交感神経を刺激することで脂肪燃焼を促進させる効果が、同様に香り成分であるリモネンには血流改善による代謝の向上で脂肪燃焼を促進させる効果が期待できます。
また、りんごに含まれるプロシアニジンには、糖質や脂質の代謝を促進させることで脂肪燃焼を促進させる効果が示唆されています。
脂肪燃焼に効果のある飲み物
ここでは脂肪燃焼に効果のある飲み物について解説していきます。
飲み物 | 成分 |
---|---|
緑茶 | カテキン |
コーヒー | カフェイン |
酢 | 酢酸 |
牛乳 | 共役リノール酸 |
脂肪燃焼効果が期待できる飲み物には、緑茶、コーヒー、酢があります。
緑茶に多く含まれている茶カテキンには、肝臓で脂質代謝を活発にさせる効果があり、脂肪燃焼酵素(β酸化関連酵素)の発現量を増加させることで、脂肪燃焼効率が高まると考えられています。
また、コーヒーに多く含まれているカフェインと牛乳に含まれる共役リノール酸にはホルモン感受性リパーゼの働きを活発にさせることで脂肪燃焼を促進、酢に含まれる酢酸はAMPキナーゼを活性化させることで脂肪燃焼を促進させる効果が期待できます。
脂肪を燃焼させる食べ物と飲み物を活用しよう
今回は脂肪燃焼に効果のある食べ物と飲み物を紹介しました。
牛肉やトマト、りんご、緑茶など、普段食べている食べ物や飲み物の中には脂肪燃焼をサポートするものが多くあります。
ぜひ紹介した食べ物や飲み物を取り入れて、ダイエットを成功させてください。
参考
厚生労働省「統合医療」に係る 情報発信等推進事業
K.D. Wutzke et al., Metabolism, 53(8), 1002-1006 (2004)
L-カルニチン摂取によるアスレティックパフォーマンスへの影響 王堂哲
コエンザイムQ10による脂肪組織の代謝制御を介した抗肥満・抗糖尿病効果 堀越洋輔
Fish oil helps burn fat by transforming fat-storage cells into fat-burning cells
トマトから脂肪肝、血中中性脂肪改善に有効な健康成分を発見:効果を肥満マウスで確認
1日約50kcalのエネルギー代謝促進効果と抗肥満効果について
Ginger phytochemicals mitigate the obesogenic effects of a high-fat diet in mice: a proteomic and biomarker network analysis
Synthesis of a new [6]-gingerol analogue and its protective effect with respect to the development of metabolic syndrome in mice fed a high-fat diet
匂い刺激のエネルギー代謝に対する影響とその機構 永井克也
プロシアニジンの機能性 山下陽子 芦田均
みらい研究所 メタボリックシンドロームとアントシアニン
茶カテキン研究のトピックス 森 建太
Effect of caffeine on the body fat and lipid metabolism of rats fed on a high-fat diet