マウンテンクライマーのやり方と効果|消費カロリーやダイエットも解説

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マウンテンクライマーを行う男女

全身の筋力と持久力を同時に高められるマウンテンクライマーは、自宅トレーニングやHIIT(高強度インターバルトレーニング)の定番種目です。体幹や下半身はもちろん、肩や腕など多くの筋肉群を動員し、高い心肺機能の向上と脂肪燃焼効果が期待できるのが特徴です。また、短時間で大量のカロリーを消費できるため、ダイエットやボディメイクを目指す方にも最適な種目です。

この記事では、マウンテンクライマーで鍛えられる部位や具体的な効果、正しいやり方、フォームのコツ、そして消費カロリーを効率的に高めるポイントまで徹底解説します。

目次

マウンテンクライマーで鍛えられる部位

マウンテンクライマーは、全身の筋肉を効率よく鍛えることができるトレーニング種目です。特に、体幹の安定性や姿勢を支える筋肉、下半身や上半身の主要な筋群がバランスよく動員されるため、シェイプアップや基礎代謝向上にも役立ちます。それぞれの筋肉がどのように作用し、どのようなメリットが得られるのかを理解することで、より効果的なトレーニングにつなげることができます。

ここでは、マウンテンクライマーで主に鍛えられる部位について詳しく解説します。

腹直筋・腹斜筋・腸腰筋

体幹

マウンテンクライマーで最も重要な役割を担うのが、腹直筋・腹斜筋・腸腰筋といった体幹の筋肉です。これらは、膝を胸に引き寄せる動作や、腰を安定させて姿勢を維持する際に強く働きます。体幹の筋肉がしっかり使われることで、バランスの良いフォームを保ちながら運動強度を高められるのが特徴です。

腹直筋は「シックスパック」を形成する筋肉で、腹斜筋はウエストの引き締めやひねり動作に関与し、腸腰筋は足の引き上げをサポートします。これらを意識してトレーニングすることで、お腹周りの引き締めや姿勢改善にもつながります。体幹の強化は日常生活やスポーツパフォーマンスの向上にも直結するため、マウンテンクライマーは非常に効果的な種目といえます。

大腿四頭筋・ハムストリングス

大腿四頭筋

マウンテンクライマーでは、太ももの前面にある大腿四頭筋と、後面のハムストリングスも集中的に使われます。膝を交互に胸に引き寄せる動作により、大腿四頭筋は強い収縮を繰り返し、ハムストリングスは脚を後ろに伸ばす際に活躍します。これにより、下半身全体の筋持久力や筋力アップが期待できます。

さらに、脚の筋肉は身体の中でも特に大きな筋群のため、鍛えることで基礎代謝が高まり、脂肪燃焼効率も向上します。下半身をバランス良く鍛えたい方にとって、マウンテンクライマーは非常に優れたトレーニング方法です。

大臀筋・中臀筋

大殿筋

マウンテンクライマーは、ヒップラインの形成や骨盤の安定に欠かせない大臀筋・中臀筋にも効果的です。膝を素早く引き寄せる動きや、片脚を支点に体を安定させる動作の中で、臀筋群がしっかりと働きます。特に大臀筋は、ヒップアップや美しい姿勢作りに直結する重要な筋肉です。中臀筋は骨盤の傾きを防ぎ、バランスを保つ役割を果たします。

これらの筋肉を意識してマウンテンクライマーを行うことで、下半身の引き締めや姿勢改善に加え、スポーツや日常生活での動作安定にもつながります。ヒップラインをきれいに見せたい方や、体の中心からパワーを発揮したい方に特におすすめの筋肉です。

三角筋・上腕三頭筋

三角筋

マウンテンクライマーは下半身や体幹だけでなく、肩や腕の筋肉も鍛えられる全身運動です。体を支えるために常に負荷がかかる三角筋や上腕三頭筋は、プランクの姿勢を維持しながら膝を動かすことで、筋持久力と支持力が養われます。三角筋は肩全体の丸みや安定感に寄与し、上腕三頭筋は二の腕の引き締めや腕全体のライン形成に役立ちます。

腕や肩の筋肉を意識しながらマウンテンクライマーを行うことで、上半身の強化や姿勢維持、全身の連動性向上にもつながるでしょう。これにより、見た目の美しさだけでなく、ケガの予防やパフォーマンスアップにも効果が期待できます。

マウンテンクライマーの効果

マウンテンクライマーを行う女性

マウンテンクライマーは、腕立て伏せに似た姿勢を保ったまま脚を交互にすばやく引き寄せる全身運動です。わずか数秒で心拍数が急上昇し、体幹・下肢・上肢の主要筋群が同時に動員されるため、消費カロリーが大きいのも特徴です。さらに運動後もしばらく代謝が高い状態(アフターバーン)が続き、効率的に脂肪を燃やせます。

加えて、爆発的な股関節屈曲とプランク姿勢の維持を繰り返すことで、筋力と筋持久力が同時に向上し、姿勢改善やスポーツパフォーマンスアップにも寄与します。ここでは、マウンテンクライマーの脂肪燃焼効果と筋力強化メカニズムを詳しく解説します。

脂肪燃焼によるダイエット効果

マウンテンクライマーは、腕立て伏せのような体勢を保ったまま足を走るように動かすため、短時間でも心拍数が一気に上がります。心臓がドキドキするほど体は多くの酸素を必要とし、エネルギー源として体脂肪を優先的に使い始めます。その結果、1分で約10~12kcalと高いカロリーを消費でき、3分続けるだけでウォーキング約20分に匹敵するエネルギーを消耗できます。

さらに、全力と休憩を交互に行うHIIT形式で取り入れると、運動後もしばらく呼吸が深くなり、安静にしていても代謝が高い状態(アフターバーン)が続きます。仕事や家事で忙しくまとまった運動時間が取りにくい人でも、朝やスキマ時間に数分行うだけで日常的に脂肪が燃えやすい体をつくれるのが大きな魅力です。

筋力と筋持久力の向上

マウンテンクライマーはお腹を固めたまま脚を素早く動かすため、腹筋や腸腰筋で体を支えながら太ももやお尻の筋肉をリズミカルに動員します。腕は地面を強く押し続けるので、肩や二の腕にも自然と負荷がかかり、全身の筋力をまとめて鍛えられます。しかも動きが速いほど回数が増え、筋肉は繰り返し刺激を受けるので「瞬発力」と「持久力」の両方が伸びやすいのが特徴です。

週3回、1回1分×3セットを4週間続けるだけでも、プランクの静止時間が延びたり、階段の上り下りが楽になったりと日常動作のパフォーマンス向上を実感できます。器具がいらず場所も取らないため、自宅トレの基礎種目として取り入れるだけで、引き締まった体と疲れにくい体力の両方を手に入れられるでしょう。

マウンテンクライマーの正しいやり方

マウンテンクライマーは「プランク姿勢を崩さずに膝を胸へ引き寄せる」ことさえ守れば全身を安全かつ高効率で鍛えられます。フォームが甘いと腰が反り、腹圧が抜けて目的の体幹刺激や脂肪燃焼効果が半減するため、まず軸の安定を最優先にしましょう。

STEP
スタートポジション

両手は肩幅、手首の真上に肩が来る位置で床につけ、肘は軽く伸ばしたまま肩甲骨を軽く外旋させます。この姿勢で腹部を引き締め、背骨をニュートラルに保ったまま骨盤をわずかに後傾させると腰椎への負担を防げます。

STEP
動作と反復

片膝を息を吐きながら素早く胸へ近づけ、つま先は浮かせたまま床を擦らないように戻します。交互にリズム良く動かし、膝が一直線に前方へ進む軌道を意識すると腸腰筋と腹直筋が最大限活性化します。足を着地させる瞬間に床を軽く押し返すイメージで体幹を再固定すると、上半身のブレが減り肩への負担も軽減します。

STEP
呼吸とセット数目安

呼吸は「膝を引き寄せるときに吐き、戻すときに吸う」を基本に、動作スピードが上がっても浅く早い呼吸にならないよう深く続けてください。目安は20秒連続×10秒休憩を1セットとし、初心者なら3セット、中級者は5セットが目標です。できるだけ膝の高さとテンポが乱れない範囲でスピードを上げると心拍数が上がり、脂肪燃焼と筋持久力の両方に刺激を与えられます。フォームが崩れ始めたら迷わず休憩を挟むことが上達の近道です。

マウンテンクライマーは「体幹固定+膝を素早く引く」のシンプルな動きの質を高めることが最重要です。軸を保ったまま反復できれば、短時間でもダイエット・筋力強化・心肺機能向上を同時に叶えられるトレーニングになります。

マウンテンクライマーのコツ

マウンテンクライマーを行う女性

マウンテンクライマーはシンプルな動きに見えて、体幹・肩甲帯・下肢を同時にコントロールする高度な要素が詰まっています。フォームが崩れると腰痛や肩の張りを招き、肝心のカロリー消費も頭打ちになるため、正しいコツを押さえてからスピードやセット数を伸ばすことが重要です。

ここでは「体幹の固定」「手と肩のポジション」「膝の引き込み」「呼吸リズム」の4つの観点から、効率と安全性を両立させる具体的テクニックを解説します。

体幹を固めて腰を反らさない

腹圧を高めて背骨をニュートラルに保ったまま脚を動かすことで、マウンテンクライマーの効果を最大化できます。その理由は、腰が反ると腹直筋や腸腰筋への刺激が逃げ、代わりに腰椎の棘間関節や脊柱起立筋に過剰な剪断力がかかり、腰痛を招くからです。

具体例として、フォームを動画で撮影すると、疲労とともに骨盤が前傾し、おへそが床に落ちることがよくあります。その場面では動きを止め、息を吐きながらへそを背骨へ引き込み、肋骨を締め直して再スタートすると体幹の緊張が復活し、膝の引き込みもスムーズになります。

慣れないうちは20秒ごとにプランク静止へ戻り、腹圧が抜けていないかセルフチェックすると確実です。セットを通じて腰が反らない感覚を維持することが、脂肪燃焼効率と怪我予防の両面で最も効果的なアプローチになります。

肩の真下に手を置いて肩甲骨を安定させる

手首・肘・肩を垂直に揃え、肩甲骨を軽く外旋させたまま固定することで、上半身の安定と出力向上につなげることができます。支持基底面がズレると三角筋前部や上腕三頭筋が過緊張し、肘が曲がって体幹が沈み、心拍数を十分に上げられなくなります。

例えば、手が肩より前方に着いていると、膝を引くたびに体が上下に揺れ、腕だけが先に疲れて中断するケースが多いです。逆に肩の真下に手を置き指先で床をつかむように圧をかけると、肩甲骨周囲筋が連鎖的に働き、胸郭が固定された状態で下半身を自由に動かせます。さらに、肩甲骨を外に滑らせるイメージを持つと僧帽筋上部の緊張が抜け、首や肩にコリを残さず動作できます。

初心者は鏡を横に置き、前腕が地面と垂直か都度確認するのがおすすめです。手の位置調整と肩甲骨の安定はフォーム崩れを防ぎ、高強度を維持するための必須テクニックといえます。

膝を胸に近づけて可動域を最大化する

毎回膝をできる限り胸骨に近づけるストロークで動かすことで腸腰筋と腹斜筋への刺激が増し、カロリー消費を加速させることができます。可動域が広がると筋肉の収縮距離と仕事量が増え、同じテンポでも総運動量が上がります。

練習法としては、床にタオルを置き、それに膝が触れるまで引き込む目安を作ると動作軌道が揃いやすくなります。膝を戻す際に足首を伸ばしすぎると骨盤が揺れるため、つま先は軽く床をなぞる程度に保つと体幹の安定が保てます。速度より可動域を優先し、確実に胸へ近づけてからリズムアップすることが上達への近道です。

呼吸を止めずリズムよく動作を続ける

膝を引くときに吐き、戻すときに吸う呼吸パターンを保ちながら一定リズムで継続することが、酸素供給と動作精度を両立させるポイントです。その理由は、呼吸が浅く不規則になると血中二酸化炭素が急増し、筋疲労と頭痛を招いてフォームが崩れるためです。

実践法としてメトロノームや音楽BPMに合わせて吐吸を同期させるとリズムが取りやすくなります。途中で息が上がる場合は5秒間プランク静止し深呼吸してから再開すると、高強度を維持したまま安全に追い込むことができます。この呼吸スキルは他のHIIT種目にも転用でき、トレーニング全体の質を底上げするのに役立ちます。

マウンテンクライリーの消費カロリー

マウンテンクライマーを行う男性

マウンテンクライマーは「1分で約10~12kcal」消費できるとされ、同じ時間のジョギングを上回る高燃焼種目になります。全身の大筋群を同時に動員し、11MET前後という強度を維持することで、短時間でも心拍数が急上昇させることができます。

体重を用いた計算式(消費カロリー=MET×体重kg÷60)に当てはめると、体重60kgで約11kcal/分、70kgで約12.8kcal/分となり、5分連続なら55~64kcalを消費します。さらにHIIT形式(20秒全力+10秒休憩×8セット)の4分間セッションでも合計40~45kcalに達し、運動後はEPOC(運動後過剰酸素消費)が24時間程度続くため、静止時代謝も一過性に上昇します。

マウンテンクライマーで高効率を引き出すコツは、体幹を固めたまま膝を胸まで引きつけるフルレンジを保ち、速度よりフォーム優先で動作を途切れさせないことです。十分な可動域と呼吸同期が確保されると運動中に体が消費できる最大酸素量であるVO₂が、最大心拍数の80~90%域へ達し、脂肪酸と筋グリコーゲンが同時にエネルギー源として動員されます。

自宅で実践する場合は、1セット30~40秒を3~5本、セット間インターバルを20秒程度に抑えると、総運動時間が5分前後でもジョギング30分相当のカロリー消費が期待できます。加えて、タイマーアプリや音楽BPMを利用して一定リズムを維持すると運動強度を落とさず継続でき、消費効率も向上します。

限られた時間で脂肪を効率的に燃やしたい人にとって、マウンテンクライマーは場所を選ばず高カロリー消費を実現する理想的なトレーニングといえます。

参考:https://pacompendium.com/

マウンテンクライマーに関するQ&A

マウンテンクライマーは毎日やっても大丈夫ですか?

週3〜4回を基本に、筋肉痛や疲労度を見ながら強度調整すれば毎日でも可能です。ただし高強度の日と軽めの日を交互に入れると回復が早くなります。

マウンテンクライマーは何分行えば脂肪燃焼に効果的ですか?

20秒全力+10秒休憩×8セット(計4分)のHIITでも十分に脂肪酸がエネルギーとして動員されます。慣れたら休憩を短縮しセット数を増やすとさらに効果的です。

ダイエット中はどのタイミングでマウンテンクライマーを行うといいですか?

食後90〜120分で血糖が安定した頃がおすすめです。朝の空腹時に短時間行うと脂質利用率が高まり、より効率良く体脂肪を燃やせます。

初心者が1回で行うおすすめの時間と回数の目安はどれくらいですか?

30秒×3セット(セット間30秒休憩)からスタートし、合計90秒を目安にしましょう。

マウンテンクライマーの消費カロリーは10分でどれくらいですか?

体重60〜70 kgで11MET相当の強度を維持できれば、10分で約110〜130 kcal消費します。フォームを崩さず一定ペースを保つことで、達成できます。

マウンテンクライマーでカロリー消費を高めよう

マウンテンクライマーを行う男性

マウンテンクライマーは、腹圧を保ち腰を反らさないフォームを徹底し、膝を胸まで引き寄せるフルレンジを守れば、1分で約10〜12kcalを消費できる高効率トレーニングです。20秒全力×10秒休憩のHIITを4〜8セット組むことで、わずか数分でもジョギング30分相当のカロリーを燃やせます。

短時間・省スペースで痩せ体質を手に入れたい方は、トレーニングメニューに取り入れてみてください。

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