デトックスは体内に溜まった毒素や老廃物を体外に排出することをいいます。
毒素や老廃物は主に汗や尿、排便によって体外に排出されますが、代謝が低下していたり便秘になっていたりすると老廃物を排出するのが難しくなります。
そこで今回は代謝の改善や便秘改善をサポートするデトックスの最強食材を紹介していきます。
これからデトックスを行いたい、デトックスで何を食べればいいのかわからない方はぜひ参考にしてください。
デトックスにおすすめな最強食材の特徴
デトックスにおすすめな最強食材の特徴は、腸内環境を改善する栄養素を含んでいる、代謝を向上させる成分を含んでいることです。
体に溜まった毒素は排便や尿、汗などによって排出されており、その中でも約75%を占めているのが排便といわれています。
そのため、腸内環境を整えることがデトックスを行うことが近道であり、スムーズな排便が毒素の溜まりにくい状態を作り出すといえます。
また、代謝を向上させることで血液の流れがスムーズになり、毒素が体外に排出されやすくなります。
積極的に腸内環境の改善と代謝の向上を促す食材を摂取することが、デトックスを行う上で大切になるといえます。
デトックスにおすすめな最強食材
ここでは腸内環境の改善や代謝を向上させるデトックスにおすすめな最強食材を紹介していきます。
腸内環境を整えるには食物繊維が重要な役割のため、各食材に含まれる食物繊維量も記載しています。
さらに、各食材に含まれるデトックス効果が期待できる成分についても解説していくので、デトックス食材選びの参考にしてください。
穀類のデトックス食材
食材名 | 食物繊維量 | デトックス成分 |
---|---|---|
全粒粉 | 13.3g | 食物繊維 |
オートミール | 9.4g | 食物繊維 |
玄米 | 1.4g | 食物繊維 |
※参照:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
穀類の中でデトックスにおすすめな食材は、穀物の表皮を含んでいるものです。
表皮には豊富な食物繊維が含まれ、善玉菌のエサとなり腸内環境を整えるほか、便通の改善も期待できます。
オートミールは米化することによってリゾットやチャーハンなど、様々な料理にアレンジできるのでデトックス中の主食にぴったりです。
いも類のデトックス食材
食材名 | 食物繊維量 | デトックス成分 |
---|---|---|
さつまいも | 3.8g | 食物繊維/ヤラピン |
こんにゃく | 3g | 食物繊維(グルコマンナン) |
さといも | 2.4g | 食物繊維(イヌリン) |
※参照:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
成分 | 働き |
---|---|
ヤラピン | 腸の働きを促進 |
グルコマンナン | 便秘の解消、コレステロール値の抑制 |
イヌリン | 糖の吸収抑制、腸内環境の改善、便秘の解消 |
いも類の中でおすすめなデトックス食材はさつまいも・こんにゃく・さといもです。
特にさつまいもは腸内環境を整える食物繊維に加え、ヤラピンという腸の動きを促進させる成分が含まれています。
ヤラピンはさつまいもの皮の近くに含まれているので、皮をそのまま食べられるよう調理するのがおすすめです。
野菜類のデトックス食材
食材名 | 食物繊維量 | デトックス成分 |
---|---|---|
とうがらし(生) | 10.3g | カプサイシン |
ごぼう(ゆで) | 6.1g | 食物繊維/オリゴ糖 |
オクラ(ゆで) | 5.2g | 食物繊維(ペクチン) |
大根(おろし) | 5.1g | 食物繊維/消化酵素(アミラーゼ/イソチオシアネート) |
ブロッコリー(ゆで) | 4.3g | 食物繊維/スルフォラファン |
にら(ゆで) | 4.3g | 食物繊維/クロロフィル/アリシン |
西洋かぼちゃ(ゆで) | 4.1g | 食物繊維 |
にんにく(生) | 3.8g | アリシン |
ほうれん草(ゆで) | 3.6g | 食物繊維/クロロフィル/ピラジン |
人参(ゆで) | 3g | 食物繊維(ペクチン) |
アスパラガス(ゆで) | 2.6g | 食物繊維/オリゴ糖/ルチン/アスパラギン酸 |
ねぎ(生) | 2.5 | 食物繊維/アリシン |
ピーマン(生) | 2.3g | 食物繊維/クロロフィル/ピラジン/カプサイシン |
大豆もやし(ゆで) | 2.2g | 食物繊維/アスパラギン酸 |
みょうが(生) | 2.1g | 食物繊維/α-ピネン |
しょうが(生) | 2.1g | ガラノラクトン/ジンゲロール/ジンゲロン |
キャベツ(ゆで) | 2g | 食物繊維/キャベジン |
玉ねぎ(ゆで) | 1.7g | 食物繊維/オリゴ糖/アリシン/ケルセチン |
セロリ(生) | 1.5g | 食物繊維/ピラジン |
トマト(生) | 1g | 食物繊維/リコピン/13-oxo-ODA/ケルセチン |
※参照:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
※参照:食品成分データベース
成分 | 働き |
---|---|
カプサイシン | 脂肪の燃焼、血流の改善、整腸作用 |
オリゴ糖 | 腸内環境の改善、便秘の改善、ミネラルの吸収促進 |
ペクチン | 便秘の改善、血糖値の上昇抑制、コレステロール値の抑制 |
アミラーゼ | 胃腸機能の向上、コレステロール値の抑制 |
イソチオシアネート | 肝臓の解毒の活性化、消化の促進 |
スルフォラファン | 肝機能の向上、脂肪の燃焼 |
クロロフィル | 抗酸化作用、コレステロール値の抑制、老廃物の排出 |
ピラジン | 抗酸化作用、血流の改善 |
ルチン | 抗酸化作用、血流の改善 |
アスパラギン酸 | 疲労回復、糖代謝の促進、アンモニアの解毒 |
アリシン | 糖代謝の促進、抗酸化作用、血流の改善 |
α-ピネン | ストレス緩和、血圧の抑制、血行の促進 |
ガラノラクトン | 血管の拡張 |
ジンゲロール | 血管の拡張 |
ジンゲロン | 消化吸収の促進、免疫力の向上、コレステロール値の抑制 |
キャベジン | 胃腸の健康維持、アレルギー緩和、血流の促進 |
ケルセチン | 血流の改善、コレステロール値の抑制 |
リコピン | 抗酸化作用、血流の改善、代謝の改善 |
13-oxo-ODA | 脂質代謝の改善 |
野菜類には食物繊維を豊富に含んでいるものが多く、腸内環境の改善効果が期待できます。
また、野菜類にはビタミンやミネラルといった栄養素も含まれているほか、各野菜特有の成分も多くあります。
カプサイシンは新陳代謝の向上、ピラジンは血流の促進、アリシンは代謝の促進といった働きが期待できます。
きのこ類のデトックス食材
食材名 | 食物繊維量 | デトックス成分 |
---|---|---|
エリンギ(ゆで) | 4.8g | 食物繊維 |
しいたけ(ゆで) | 4.8g | 食物繊維 |
えのきたけ(ゆで) | 4.5g | 食物繊維 |
まいたけ(ゆで) | 4.3g | 食物繊維 |
ぶなしめじ(ゆで) | 4.2g | 食物繊維 |
※参照:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
きのこ類には豊富な食物繊維が含まれており、腸内環境の改善が期待できます。
また、きのこにはカリウムも多く含まれており、カリウムの働きである利尿作用によって毒素の排出も促せます。
きのこ類は炒め物やスープなど、活用方法が多いのも魅力です。
海藻類のデトックス食材
食材名 | 食物繊維量 | デトックス成分 |
---|---|---|
真昆布(水煮) | 8.7g | 食物繊維(アルギン酸・フコイダン) |
わかめ塩抜き | 5.1g | 食物繊維(アルギン酸・フコイダン) |
ひじき(ゆで) | 3.7g | 食物繊維(アルギン酸・フコイダン) |
※参照:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
成分 | 働き |
---|---|
アルギン酸 | 腸内環境の改善、コレステロール値を下げる |
フコイダン | 腸内環境の改善、抗アレルギー、抗ウイルス、免疫力向上 |
海藻類にも豊富な食物繊維が含まれています。
海藻類特有のぬめりに含まれるアルギン酸やフコイダンには腸内に溜まった老廃物を体外に排出する働きがあります。
その他にも、海藻類にはコレステロール値を下げる効果やダイエット効果、動脈硬化を予防する効果が期待できます。
果物類のデトックス食材
食材名 | 食物繊維量 | デトックス成分 |
---|---|---|
アボカド(生) | 5.6g | 食物繊維/グルタチオン |
レモン(生) | 4.9g | 食物繊維/クエン酸 |
ラズベリー(生) | 4.7g | 食物繊維 |
ブルーベリー(生) | 3.3g | 食物繊維 |
キウイフルーツ(生) | 2.6g | 食物繊維(ペクチン) |
りんご(生) | 1.9g | 食物繊維(ペクチン)/りんごポリフェノール/クエン酸/リンゴ酸 |
もも(生) | 1.9g | 食物繊維(ペクチン)/イノシトール |
さくらんぼ(生) | 1.2g | 食物繊維/ケルセチン/クエン酸 |
パイナップル(生) | 1.2g | 食物繊維/クエン酸/ブロメライン |
グレープフルーツ(生) | 0.6g | 食物繊維(ペクチン)/イノシトール/リモネン |
スイカ(生) | 0.3g | 食物繊維/シトルリン |
※参照:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
成分 | 働き |
---|---|
グルタチオン | 抗酸化作用、肝機能を高める |
クエン酸 | 代謝の向上、疲労回復、ミネラル吸収の促進 |
りんごポリフェノール | 抗酸化作用、血流改善、脂肪分解の促進 |
リンゴ酸 | 代謝の向上、疲労回復 |
イノシトール | 脂肪の蓄積予防、血管内コレステロールの蓄積予防 |
ブロメライン | タンパク質の分解促進、腸内の有害物質の分解 |
リモネン | 血行の促進、食欲増進 |
シトルリン | 血管の拡張、肝臓内のアンモニア分解のサポート |
果物には食物繊維に加え、野菜類と同様にビタミンやミネラルも多く含まれています。
また、各果物特有の成分も含まれており、グルタチオンには毒素を解毒する働きを持つ肝臓の機能を高める効果が、シトルリンには血管を拡張させることで代謝を向上させる効果も期待できます。
デトックス食材を活用したおすすめレシピ
ここではデトックスの最強食材を活用したおすすめレシピを紹介していきます。
脂肪燃焼スープ
脂肪燃焼スープの分量
材料(2~3日分) | 分量 |
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セロリ | 1本 |
人参 | 1本 |
玉ねぎ | 3個 |
キャベツ | 1/2玉 |
トマト | 3個orトマト缶400g |
コンソメ | 大さじ2 |
水 | 野菜が浸る量 |
塩こしょう | 適量 |
脂肪燃焼スープの手順
セロリ・人参・玉ねぎ・キャベツ・トマトを1cm角に切る
鍋にSTEP1と水を入れて中火にかける
ひと煮立ちしたらコンソメと塩こしょうを加える
10~15分ほど煮込み、人参に火が通ったら完成
大根と梅の毒出しスープ(梅流し)
大根と梅の毒出しスープの分量
材料 | 分量 |
---|---|
大根 | 1/4本 |
梅干し | 2個 |
昆布 | 10g |
水 | 800ml |
大根と梅の毒出しスープの手順
水を加えた鍋に昆布を加え、1時間ほど浸け置く
大根の皮をむき、1cm幅の厚さに切る
弱火で沸騰する直前まで加熱し、昆布を取り出す
大根を加えて弱火で20分煮る
梅干しを加えて5分煮たら完成
デトックス食材を取り入れて体を整えよう
今回はデトックスの最強食材を一挙に紹介しました。
腸内環境の改善や代謝の改善をサポートする食材を取り入れることで体内に溜まった毒素が排出されやすくなり、体を内側から整えることができます。
ぜひデトックスの最強食材を取り入れて、健康的な毎日を送ってください。